今回は「ライザのアトリエ〜常闇の女王と秘密の隠れ家〜」のネタバレを紹介していきます。
ここでは主にフィルフサ、異界、クーケン島の秘密、エンディングなどについて触れています。
まだクリアしていなくてネタバレは困ると言う方は注意してくださいね。
▼ネタバレには十分配慮した感想記事も書いているのでよかったら見てみてください。
ルルアのアトリエの感想と評価【UIが進化し更に遊びやすくなった良作】
目次
ネタバレ①:フィルフサとは異界に住む魔物

フィルフサこそがあのクリント王国を滅ぼした元凶だったのです。
ですがフィルフサの力は人間の手に負えるものではありませんでした。
ですがフィルフサに唯一対抗できるものが竜で、「流星の古城」はもともと竜を召喚するために作られた特殊な装置だったわけです。
そしてアンペルとリラは、フィルフサが出てくる異界の門を探し、その門を閉じるために旅をしていることが明かされます。
ネタバレ②:リラの故郷、異界の悲しい歴史

ボオスを追いかけて入った場所は、水が干上がり赤紫に変色した不気味な場所でした。
それこそが異界で、なんとこの世界はリラのかつての故郷だったことが明かされます。
しかもリラは厳密には人間ではなく、オーレン族という人間に近い種族だったのです。
ボオスを探して奥に進むと、一人でフィルフサと戦い続けていたというオーレン族のキロという女性と出会います。

ボオスはキロに助けられてなんとか無事でした。
そんなキロからなぜこの世界がこんな姿になってしまったのかが語られます。
今でこそ枯れ果てた大地ですが、昔は自然豊かでたくさんのオーレン族が暮らしていたそうです。
ですがそんな美しかった世界はクリント王国の侵攻を受け、水を吸い取る古式秘具によってすべての水を奪われてしまいます。
しかもこのクリント王国は祖国の発展のためにいろんな異界へ侵攻しては、その世界の資源を取りつくしていた事実も明かされます。
それまでオーレン族とフィルフサはうまく棲み分けていましたが、クリント王国が水を吸い取ってしまったことでパワーバランスが崩れてしまいます。
そしてもともと水が苦手だったフィルフサはこれ幸いと侵攻して、ついにリラたちの世界だけではなくクリント王国をも滅ぼしてしまったわけです。
ネタバレ③:クーケン島の秘密
生かされていた島

ボオスはライザたちを自分の家に隠されているという秘密の部屋に案内します。
なんとそこにはかつてリラたちの世界を滅ぼした古式秘具が。
繰り返しになりますが古式秘具はその世界の水を全て奪い取り、一つのところに集めるという能力があります。
つまりライザたちが住んでいる島は、この古式秘具によって水がもたらされることで成り立っていたのです。
明日は我が身というか、かなりエグい内容に思わず引いてしまいました。
村社会の理由は

しかもクーケン島の人々はクリント王国の子孫で、クーケン島は人工的につくられた島だということが明かされます。
ラーゼンボーデン村には禁足地があったり、外界と接することやたらと厳しかったり。
クーケン島全体が村社会な理由もここから窺い知れます。
重い話が次々と明かされたり、これってアトリエシリーズですよね??
クーケン島の危機
以前漁師たちが魚が取れなくなったと騒いでいた理由もここで明かされます。
なんと島を動かしていた力が失われつつあり、緩やかに流されながら水没し始めているのです。
ですが島の最深部にあった装置を使うことで、海水を真水に変えることができるとのこと。
この装置を直すことができれば、ボオスの家にある古式秘具に頼らなくても島に水をたたえることができるようになります。
ネタバレ④:エンディング。少年少女たちは成長し、新たな旅立ちへ

無事ラスボスを倒しアトリエに戻ったライザにみんなからとある報告が。
なんと仲間たちがライザのアトリエを旅立っていくことに。
- クラウディア:父の仕事の都合でまた旅に出る
- レント:武者修行の旅へ
- タオとボオス:クリント王国の歴史を学ぶために王都に留学
- アンペルとリラ:再び異界の門を塞ぐ旅へ
そして繰り返しの毎日に飽き飽きして誰よりもこの島を出たがっていたライザは、なんとみんなを残して島に留まることに。
動力切れが起きたときの対処方法を記したり、島を固定化したりといった具合に、この島にはまだ問題が山積みだそうです。
このひと夏の冒険を通して一番成長したのはライザ本人だったのかもしれませんね。
まとめ:「ばいばい、アトリエ」に込められた意味とは
と言うわけで今回は以上になります。
最後に製作者の方のインタビューに興味深いものがあったので紹介しておきます。
4Gamer:
本作はまだあまり情報が出ていませんが,キャッチコピーが「ばいばいアトリエ。」となっているのが気になっています。念のため確認なのですが,これは最後のシリーズになるとか,そういう意味ではないですよね?
細井氏:
ええ。「『アトリエ』終わっちゃうのか」みたいな声も聞こえてきましたが,そんなことはまったくないです(笑)。本作は「出会いもあれば別れもある」ストーリーを描くので,それに合わせたキャッチコピーにしました。
このように製作者のインタビューから、「ばいばいアトリエ」の意味は少年と少女の出会いと別れを表した言葉というのが分かります。
ですが私はこれ以外にも別の意味があるのではないかと思いました。
それはクラウディアのこの一言

クラウディア:私たちの命がけの戦いは、村の人たちの誰にも知られないまま始まって…終わるんだね
ラスボス「蝕みの女王」に乾季が到来している事を知られてしまった一行は、なんと自分たちから打って出ることに。
普通のRPGなら当たり前のことかもしれませんが、これはアトリエシリーズにとっては一大事です。
というのも今までのアトリエシリーズは、「世界を救うのにはもう飽きた」というコンセプトを忠実に守ってきました。
ですが先程のクラウディアの発言もあるように、これまで積み上げてきたものを真っ向から否定しているように感じたからです。
これからは「世界をこっそり救う」みたいな感じで、アトリエシリーズ21作品目にして大幅な方向転換があるのかも??