ルルアのアトリエの感想と評価【UIが進化し更に遊びやすくなった良作】

今回は「ルルアのアトリエ 〜アーランドの錬金術士4〜」をノーマルエンドで一通りクリアしたので、その感想をお話ししていきます。

1周目のプレイ時間は52時間くらいで、今は2周目以降に開放されるアルケミリドルの隠しページや裏ボスなどを攻略中です。

感想についてはルルアの父親はいったい誰なのか、つまりロロナの旦那は誰なのかという記事でも簡単にお話ししたんですが、この記事では更に詳しく解説していこうと思います。

できるだけネタバレは避けようと思うのですが、少しでも気になるという人は注意してくださいね

【ルルアのアトリエ 〜アーランドの錬金術士4〜】クリア後の感想と評価

ストーリーは王道で万人受けしそう

▼あらすじ

ある時手に入れた謎だらけの古文書を解読しながら、母であるロロナのような立派な錬金術士となるため、ルルアは仲間とともにアーランドの地を巡る。

新たなキャラクターはもちろん、シリーズプレイヤーにとって懐かしいキャラクターたちも登場するアーランドへ、ルルアたちと冒険に出掛けよう。

引用:ルルアのアトリエ 〜アーランドの錬金術士4〜

物語の序盤は、優しい母親でありながら憧れの錬金術師でもあるロロナのような存在になるために、仲間と共に錬金術を行っていくところから始まります。

初めは簡単な依頼をこなすだけだったのが、いろんな人に出会い様々なトラブルに巻き込まれるうちに、いつの間にか世界を揺るがす脅威に立ち向かっていく、みたいないわゆる王道なJRPGという感じです。

途中からラスボスも予想できてしまったりと冗長に感じるところもあったんですが、これはいつも通りのアトリエシリーズといった感じで、ストーリーに真新しさは無いもののファンはもちろんアトリエシリーズ初心者の人も楽しめるのではないでしょうか。

今作はアーランドシリーズ4作目ということもあり、過去のシリーズもプレイしていないと物語についていけないかもという人や、どれからプレイした方が良いんだろうという人はリンクを参考にしてみてください。

メインストーリーはルルアにしか読むことができない古文書『アルケミリドル』を解読することで進んでいきます。

具体的にはページに書かれたキーワードを全て解読すると、ルルアが新しいレシピをひらめいたり、次に向かう目的地がマップに追加されるといった感じです。

キャラクターはみんな可愛いし、3Dモデルの作り込みは過去最高なのでは?

ルルアの性格はポジティブ思考で暴走しがちで時々抜けているという、よくある設定の主人公なんですが事あるごと『カレー好き』発言をするのが印象的でした。

特典で付いてくる衣装も可愛いですし、過去作の主人公たちも成長した姿で登場してくるので、シリーズファンの私からすると『最高』の一言です。

あと初めの頃はルルアの声がどうしても低いような気がして違和感があったんですが、プレイするうちにだんだん慣れてきて声優の島袋美由利さんの声もルルアの雰囲気に合ってるなと思えるようになってきました。

▼初回特典のルルアコスチューム『イノセントフェアリー』

▼『トトリのアトリエ 〜アーランドの錬金術士2〜』の主人公のトトリ

▼『メルルのアトリエ 〜アーランドの錬金術士2〜』の主人公のメルル

イベントシーンでは立ち絵での会話が廃止されている

ロロナのアトリエの会話はとなっています。手描きのタッチが残された岸田メルさんのイラストはどれも可愛らしいですよね。

ですがキャラの表情にあまり変化が無いので、会話が長くなるとテキストを追うだけになって退屈しがちです。特に周回する場合はボタン連打で読み飛ばしてしまいました。

▼『ロロナのアトリエ 〜アーランドの錬金術士〜』

今作からは喋るキャラクターの視点にカメラが切り替わったりと、いろんな角度からキャラの動きや表情を見ることができるようになりました。3Dモデルも綺麗でキャラも良く動くので、見ているだけで楽しめます。

▼『ルルアのアトリエ 〜アーランドの錬金術士4〜』

ですが会話が多くなる場面ではキャラの口がパクパク動いているだけだったり、表情がのっぺりとしているだけになりがちでした

特に物語が終盤に差し掛かるとシリアスシーンが増えてくるんですが、その時はそれが顕著になるので、いまいち真剣味に欠けると言うか、ストーリーよりもキャラの動きに気が散ってしまい感情移入できないことが度々ありました。

とは言えシリーズを重ねるごとに可愛くなっていく3Dモデルは『すごい』の一言で、綺麗な街やフィールドに合わさると良く馴染んで見えました。

世界観とBGMは安定して美しい

今作に限らずアトリエシリーズは色使いがとても綺麗で、タイトル画面から既にα波が出ている感じがします。

OPも良いんですが、それに加えて街やフィールドのBGMも素晴らしく、このゲームをプレイしたことが無い人でもヒーリングミュージックとして使えそうだと思いました

また今作からはカメラを360°動かせるようになりました。

キャラの3Dモデルも綺麗なので、どこか牧歌的な街や草花が生い茂るフィールドでキャラクターを色んな角度から眺めているだけで癒されます。

街やフィールドではジャンプも出来るようになりましたが、キャラのモーションは少し固い印象でアクションゲームのようにジャンプして段差を乗り越えたり民家の上に登ったりはできません。

採取と探索は作業ゲーになりがち

フィールドでの採集はもう少し工夫が欲しかったです

キャラクターを草の茂みといった採取ポイントに移動させて、ボタンを押すとしゃがみ込んで拾うだけなのでどこか単調になりがちです。

また魚釣りや虫取りといった追加要素もあるんですが、これが追加されたからといって面白くなっているわけではなく、モーションもゆっくりなので少しストレスに感じることがありました。

せめてボタンを押すタイミングで採取できるアイテムの数やレアリティーが変化するようなシステムだったら良かったのにと思いました。

制限時間が無い分フィールドに篭もって探索したり採取する時間が増えると思うので、もう少しモチベーションが上がるような要素が欲しかったです。

とは言えフィールド自体は広くなっており、エリアが切り替わる時のロード時間も1秒にも満たないのでそこは全くストレスを感じさせませんでした

しかも過去のアーランドシリーズの舞台を巡ることができるので、ふと懐かしさに浸れたり、グラフィックがパワーアップしているので『ここはこうなっていたのか』と新しい発見もあったりして楽しいです。

天候は過去作と比べると変化が激しい印象で、フィールドでの臨場感は増していると思いました。

アルケミリドルは全て解読したくなるような工夫が凝らされている

アルケミリドルはルルアにしか読むことができない古文書で、物語を進めていく上でヒントとなることが書かれています。

これを調合やバトルをと通して解読していくことで新しいレシピを思いついたり、マップに新しく行ける場所が追加されたり、メインストーリーを進める上で必要なキークエストが表示されたりします。

これだとアイテムやクエストのログを確認するだけのメニュー表なんですが、クエストに関係する挿絵が入っていったり、クリアしたクエストにチェックマークが入ったり、キーワードを全て埋めると『Chapter Complete』みたいなカットインが入ったりします。

またヒントを元に調合に必要なアイテムが集まったり調合に成功したりすると、古文書の隠れていた部分が明らかになったりします。

これらの演出がかなり丁寧に作られているという印象で、下手をしたら作業になりがちなクエストも『全てクリアしてやろう』みたいな気持ちにさせてくれて途中でも飽きにくいです

やっていることはただの採取と調合なんですが、『古文書を解読しているんだ』という気分にさせてくれるのが上手いですよね。

ここまでプレイヤーの遊びやすさというかモチベーション維持を考えて作られているゲームも珍しいです

『ゲーム自体は面白いんだけどメニューが使いづらい』みたいな、最近の洋ゲーとかにありがちな問題点を上手く解消しているので、このシステムは是非他のゲームにも取り入れてほしいと思いました。

錬金術はこれまでのシリーズから良いところ取りをしつつ正当進化している

錬金術といっても特に難しいものでなく、簡単に言うとアイテム調合ですね。

フィールドで採取した素材を組み合わせながら新しいアイテムを作り出して行きます。

これまでのアトリエシリーズと同様に、特性の引き継ぎや品質のアップなどは健在で、今作から新たに追加されたブーストや覚醒がいい味を出しています。

とは言え色々詰め込み過ぎた結果使いづらくなったみたいな本末転倒な感じは無かったので安心してください。

特に錬金周りのUIはかなり進化していました

『不思議シリーズ』のようにパズルを当てはめていくようなシステムも新鮮で楽しかったですが、毎回パズルを強要されるのは面倒に感じることがあったのも事実でした。

▼『ソフィーのアトリエ 不思議な本の錬金術士〜』

今作は親切設計でお馴染みの『トトリのアトリエ』がベースになっているので、調合をしていて不自由に感じることは一切ありません。

例えばアイテムにカーソルを合わせるだけで、効果や特性などの詳細なデータがポップアップで表示されたり、上位のアイテムを作る時に引き継げる特性が一覧が表示されたりします。

またその他のシステムも進化していて、例えば拠点に帰ってくると必要のないアイテムが自動的にコンテナに収納されたり、マップから全ての家やお店、ワールドマップにファストトラベルできたり、戦闘で全滅しても持っているアイテムを少し失ってしまうだけだったり…

挙げだしたらキリがないですが、とにかくプレイヤーのことを考えて作られている感じがひしひしと伝わってくるので、初めは探索したり調合する度にあまりの便利さに感動しっぱなしでした

戦闘はシュールながらも歯ごたえがあるバトルを楽しめる

戦闘はJRPGにありがちなターン制のコマンドバトルで、特に目新しさは感じませんでした。

ですが、美少女キャラが可愛いらしい敵に向かって爆弾を投げたり大砲をぶっ放したりするシーンは見ていて笑えました。

錬金術師キャラが割り込んでアイテムを使用できる「インタラプト」や、隊列によって発動する「アシストスキル」などを駆使したバトルは演出も豪華になっていて楽しめました。

一見可愛らしさに惑わされがちですが、戦闘は戦略をしっかり考えていかないと特に中盤以降は苦戦しやすいです。

ルルアをはじめとする錬金術士は錬金術を使わないとかなり非力なキャラクターに成り下がってしまうので、錬金術で作ったアイテムをケチケチせずに使っていかないとスライムみたいな雑魚敵にも全滅させられたりします。

しかも中盤以降は敵も強くなってくるので、どうしても新しいスキルに頼りがちになって戦闘が一辺倒になりやすいです

とは言え難易度はEASY、NOMAL、HARDから選べて、ゲームの途中で何度も変更可能です。

実際に難易度をEASYに設定してレベルを上げまくれば、ボスも物理で殴るだけで倒せたりします。

これまでのシリーズとは違い『ルルアのアトリエ』には時間制限がない

今作には時間制限がないので、じっくりストーリーを楽しんだり、サブイベントを回収したり、納得のいくまでアイテムの採取や調合に時間を費やすことができます。

早くメインストーリーを進めないとペナルティを課せられるわけではないので、ゲームの進行は完全にプレイヤー自身に委ねられていて自由度が高いというのがポイントです

こんな感じで『探索・バトル・調合』をループさせながらゲームを進めていきます。

とは言え時間はざっくりと朝と夜に分かれていて、その時間帯によって採取できるアイテムが違ったり、サブイベントの発生条件などに関わってきます。

また過去の『アトリエシリーズ』と同様にエンディングは複数用意されていて、その内の条件の1つが「◯◯までに✕✕を達成せよ」だったりするので、特定のエンディングを目指すのであればゆっくりプレイするのではなく効率を考えてい必要もありそうですよね。

とは言え初めてプレイするときは焦る必要は無くて、アルケミリドルのページにはたくさんのキーワードが散りばめられているので、どれから明らかにしてくのかは直感で決めていいと思います。

きっとメインストーリーをクリアした後は、『あのイベントはどうだったっけ』みたいにやり残したことが絶対に出てきますし、そのままではスッキリしませんよね?

ですので必然的に攻略サイトなどを見ながら周回していくことになるはので、この時に時間制限がないことが生きてくると思います。

とは言えアトリエシリーズ経験者にとっては時間制限がないことをデメリットに感じる人もいるかもしれませんよね。

時間制限がないと緊張感に欠ける。なんてことはありません

例えばこんな意見があると思います。

デメリット
  • 月の課題みたいなものも無いので、いつまでに◯◯しなければならないといった緊張感が無い。これは良く言えば自由度が高いわけだが、悪く言えば目標が無く退屈になる危険性がある
  • 期限に向かってある計画的に調合や採取をしていくことこそ、アトリエシリーズの醍醐味だ
  • 効率を考えて調合と採取をしてエンディングを目指すのが好きな方にはおすすめできない

確かにルルアのアトリエを初めてプレイする人なら時間制限がないのはとっつきやすそうですが、従来のファンにとっては難易度的に物足りないかもしれません。

ですが過去のシリーズをほとんどプレイしてきた私ですが、日数制限が無くなったのは英断だと思っています。

なぜかと言うと、周回プレイなどのやりこみ要素が減ったのは残念とは言え、その分ゆっくりサブイベントの回収や時間を忘れて探索や調合などに浸れたれたからです。

私が初めてプレイしたのが『ロロナのアトリエ』だったんですが、じっくり探索や調合をしたいのに、依頼を急かされたり期限が迫ったりして、やりたいことが出来ないということが多くて窮屈に感じることがありました。

効率を考えながらプレイしていくのも1つの楽しみ方だとは思うんですが、私にはどうも合わなかったという感じで、実際に日数制限が無くなったおかげでマイペースに進められるようになったのが一番嬉しかったポイントです

まとめ:プレイヤーのことを第一に考えて遊びやすさをとことん追求した良作

というわけで今回は以上になります。

「ルルアのアトリエ 〜アーランドの錬金術士4〜」は過去作をプレイしていなくても、初心者でも楽しめると思います。

特にシステム面は素晴らしいの一言で、ここまでプレイヤー目線に立って遊びやすさを考えて作られているゲームもなかなかありません。

メリット
  • グラフィックが綺麗で、キャラクターの3Dモデルの作り込みは過去最高レベル
  • 調合をする時のUIはかなり進化している
  • アトリエシリーズについて回るロード時間やバグは一切なし
  • 難易度はいつでも変更可能
デメリット
  • 今までの主人公とは違って低めの声なので、慣れるまで時間がかかった。しかし第二章をプレイしはじめる頃には気にならなくなった
  • 戦闘は戦略性が必要。中盤以降は新しいスキルに頼りがちになってバトルが一辺倒になりやすい

もし初心者の人がこの記事を読んでアトリエシリーズに興味を持ったら、PS4のアトリエシリーズはどれからが始めるべきなのか【初心者向け】PS4でおすすめのアトリエシリーズ【最速でルルアのアトリエを遊ぼう】も参考にしてみて下さい。